脳検

はじめに 〜認知症のメカニズム〜 現在の医療では
健康な状態で認知症の
早期発見は非常に
難しいです。

01そもそも認知症とは

日々ある「言葉や単語が出てこない」「何をしようとしていたか思い出せない」といった状態は、単なる脳の老化です。

認知症になってしまうと「食事をしたことを覚えていない」「今いる場所がわからない」というような、認識する力、記憶や判断する力に障害が出てきます。

認知症は一度なってしまったら、根治しない病気です。未だ有効な治療法も見つかっていません。脳が健全なうちからの対策が極めて重要です。

02脳ドックを受けているからといって
安心してはいけないのが認知症

例えば、脳ドックなどに自分で出かけ検査を受けていても認知症の兆候が発見されるということはありません。

認知症の兆候と言われる脳の萎縮が、脳ドック(脳MRI)で見つかった頃には、もう自分の足で歩いて病院に行けなくなっているほど認知症が進行しています。

「私は脳MRIを受けているから、認知症は大丈夫」ということはないのです。そんな間に、認知機能(脳の働き)の低下が進み、認知症になってしまった人も少なくありません。

03 認知症のメカニズム

年齢を重ねれば、誰しも脳の働き(認知機能)は低下していきます。例えば、モノの名前が出てこなかったり、今やろうとしていたことがすっかり思い出せなくなるなど。
認知症のメカニズム
Mechanism of dementia

図の水色の「老化」線は、年齢とともに脳の認知機能が低下していく様子を表しています。いわば「年相応の物忘れ」が進んでいることを表しています。

ところが、オレンジの丸印の所から、急激に低下していく赤い曲線のようになると大変です。認知症またはその手前の軽度認知障害(MCI)になってしまいます。先に書いたようにその手前の段階では、医療機関では「正常」と判断されます。でも、もう進行が始まっているのです。

04認知症に備えるために
「脳検」があります

認知症に備えるために「脳検」があります
“Brain Assessment.” is applied to build the awareness for dementia

大切なことは、自分の認知機能が落ちかけていないかを、ご自身が把握していることです。勉強が得意だった人も、そうでなかった人も同世代の中での自分の認知機能の上下感が変わっていないかをチェックしておくことが重要です。

他人との比較ではなく、自分の認知機能が、妥当に老化しているのか、そうでないのかを定期的にチェックすることがとても大事なのです。

脳検 とは

※本検査は標本データと比較することにより、認知機能の現状と推移を把握するものであり、認知症や軽度認知障害を医学的に診断するものではありません。また、それらの発症を防止するための訓練ツールでもありません。

<脳検>問題例のご紹介

01数字の記憶

数字の記憶1
数字の記憶1

数字の記憶は、並んだ数字を覚え、覚えた数字を次のページで、左から順に、または右から順に答える問題です。最初は3桁から、そしてだんだん桁数が増えていきます。

短期的な記憶力を測ること で、側頭葉(頭の横側、耳の上あたり)の活性度やアルツハイマー型などの傾向を測ります。

02言葉の記憶

数字の記憶1

言葉の記憶は、6つの単語を覚え、覚えた後に別の問題を2、3解きます。その後提示される単語が、先に覚えた6つの単語かどうかを答える問題です。最初は簡単な単語から、そして概念語など難しい単語になっていきます。

03空間把握

数字の記憶1

空間把握は、積み木で作った立体を、複数回転させたものがあり、その中から、違うものを選ぶ問題です。最初は簡単な形から、だんだん積木の数が増え複雑な立体になっていきます。

立体や空間を把握する力を測ることで、頭頂葉(頭の天辺)の活性度やレビー小体型などの傾向を測ります。

04記憶と計算Memory and calculation

記憶と計算1
記憶と計算2

画面に出てくる数字を覚え、次の画面に出てくる​数字と足します。前後の2つの数字の​足し算を繰り返していきます。最初は一つ前の数字と足すのですが、2つ前、3つ前とだんだん難しくなっていきます。

記憶と計算する力、ルールを理解する力を測ることで、前頭葉(頭の前側)の活性度やピック病や脳血管性認知症などの傾向を測ります。

05変化推理

変化推理

変化推理は、図形がルールに従って変化しています。その変化を推測します。規則を読み取る力を検査します。最初は一つの図形の変化だけですが、だんだん2つ3つと図形の変化が同時に起こるなど、複雑になっていきます。

ルールを理解する力を測ることで、前頭葉(頭の前側)の活性度やピック病や脳血管性認知症などの傾向を測ります​。

受検結果がその場でスグわかる結果画面例のご紹介

01総合脳年齢

総合脳年齢

5項目のそれぞれの結果をもとに、脳年齢が算出されます。また、5項目全てを受検すると、総合脳年齢が出ます。

人によって、得意な項目、不得意な項目があるので、1項目の結果で一喜一憂せず、全ての項目をなるべく早く受けてください。女性は空間把握が苦手、男性は言葉の記憶が苦手、というようなこともあります。

脳年齢は25~95歳の間で表示されます。25、95歳と表示された場合は、偏差値を参考にしてください。

02今までの結果と今後の目標値

今までの結果と今後の目標値

今までの結果の推移が見れます。
また今後どのように推移していくべきかが表示されます。青い線が「年代別の平均値」の線なので、この線より上になることを目指してみましょう。

また、この青い線と平行に推移していけば、「妥当に老化している」と言えます。この青い線よりかなり下に急になったら気を付けて対策に取り組みましょう。

03今後の対策

今までの結果と今後の目今後の対策標値

脳の働き度合い(認知機能)を維持、改善していくために必要な情報が満載です。

それぞれ「詳しく見る」をクリックすると、どんな運動をしたらいいか、どんな食事をしたらいいかなどの情報が書いてあります。

また脳検がおすすめする、提携フィットネスジムのプログラムや、お出かけ情報、またジムに出かけられない人のための「脳活総研エクササイズ」(エアロビクス)の動画などが掲載されています。

多くいただいているお問い合わせから抜粋よくある質問

操作は難しくない?

出題される問題は、全て選択式です。マウス操作や、タッチ操作ができれば解答できます。また検査が始まる前に練習問題もあるので、内容をゆっくり理解してから検査に入れるので安心です。

結果が悪かったらどうすればいいの?

この脳検に「解答できている」段階で、今すぐ認知機能について心配する必要はありません。脳年齢が実年齢よりかなり高い場合や、偏差値が著しく低い場合は、まずはもう一度練習問題から受検しなおしてみてください。問題の意味を取り違えている場合があります。またある項目だけとても低いということもあるので、5項目全部受検し、総合脳年齢を出してみてください。

総合の脳年齢が95歳で、総合の偏差値が30以下の場合は少し注意が必要です。まだその段階でも医療機関に行っても認知症とは判断されない段階の可能性が高いと考えられますが、週に3回以上の有酸素運動に取組み、認知機能の維持改善を目指しましょう。

認知症テストと何が違うの?

認知症テスト、認知症検査と言われるものは、医療機関で「認知症になってしまったかどうか」を判定するために使われる検査です。「今日は何年何月何日ですか」「ここはどこですか」といった、正常な方ならとても簡単に答えられる問題が口頭で出されます。誰でも簡単に答えられるような問題ができないので、認知症または軽度認知障害と判断されるのです。ここで問題なのは、認知機能が落ちかけてきているのに、認知症テストは問題なくクリアとなった時です。医療機関は病気を判定し、それを治療する場なので、この場合は、「正常」「様子を見る」という判断になります。しかし認知機能は落ちてきています。このまま放置していると近い将来に認知症になってしまうリスクが高いと 考えられます。

脳検は、認知症になってしまったかどうかを判定する検査ではなく、正常な状態が維持できているかを確認する検査です。医療機関での「これよりできなかったら病気」という判定テストではなく、「いつもの自分や同年代と比べて維持できているか」「正常と判断される状況でも、認知機能は落ちかけてきていないか」を見るための検査(テスト)です。

脳をトレーニングするゲームやドリル等とは何が違うの?

最新の研究結果では、脳の活動をトレーニングするような取り組みが、脳の認知機能の向上には効果がわからない、という研究結果もあります。脳検は、何度も受検し、認知機能を高める「訓練する」ものではなく、運動したりや栄養バランスに気を付けながら、定期的に脳の状態を把握するテストです。

どのくらいの頻度で受ければいいの?

認知機能の低下を捉えることが大事なので、少なくとも半年に1回、できれば3ヵ月に1回は受検して、経過を見ていくことが大事だと考えています。

脳検の基盤を監修する先生のご紹介

国立研究開発法人
国立長寿医療研究センター
もの忘れセンター
佐藤 正之 先生

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